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13話-4
俺は美咲の拳をバックステップでかわしていた
『…フン
そんなにお望みなら
やってやるよ!!』
俺は構えた
美咲はその時、微かに笑った
虚勢だとすぐにわかった
美咲はいきなり決着をつけようと突っ込んで来た
美咲の攻撃が連続できた
俺は冷静に全ての攻撃を避ける、受け流す、ガードでやっつけた
フラフラな分だけ頭に血が昇っているのだろう
一旦引くと言う事をしない
『…流石に毎日通ってるだけの事はあるな』
確かにちゃんとした攻撃ではある
だが、それも徐々に弱まって来ている
ただでさえ消耗しているのに持久戦で勝てるはずがない
「このっ!」
美咲に焦りが見えた
だんだん大振りになって来ている
『だけどな……』
俺は美咲の放った右ストレートを左に避けると同時に手首をつかんだ
『俺だって毎日通ってんだよ!』
そして、しゃがみながら右足で低空後ろ回し蹴りを放った
美咲はそのまま後ろに倒れた
手首は反射的に離していた
そして俺は美咲の顔のすぐ隣の床に自分の拳を叩きつけた
『……だから、言ったろ?』




