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12話-2
…六年前(神子10歳)
…学校
「シンジ!今日も道場に行くのか?」
話しかけて来たのは同級生の男子だった
『ああ、行くよ省吾』
「そうか…じゃあ他をあたるしかないな…」
"俺"は何の用で省吾が来たのか全く興味が無かった
野球だろうが、
サッカーだろうが、
何だろうが、
関係無かった
ただ、俺は俺の目的の為に動くだけだった
『そうしてくれ、俺は今から行く』
「もう行くのか?
わかった…じゃあ、バイバイ」
『ああ…じゃあまた』
省吾が名残惜しいとでもいいそうな目をしながら見送っていた
俺は靴を履くとダッシュで走って行った
強くなる
盲信ともとれるその思いだけを思って
いくら、技術が発達しても発展していくのは都心部からだ
田舎はそう言う意味ではいつまで経っても田舎
オマケにカンキョーモンダイとか言うので
山や森はそのままにして
ナノマシンって言うのをばらまいた
それが多分地球の為になるんだと知っていたが、
それが一体どういう意味かはわからなかった
そういった意味ではつまらない場所なのだろう
ここは




