表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
She≒He≒She  作者: 結城コウ
62/188

11話-4

「えっと…じゃあそこの引き出しの中の果物ナイフ取って」


『ああ…これだね』


僕が果物ナイフを取るとミコは奪うようにナイフを手にした


『あっ…僕が剥くよ?』


「いいの自分でやりたい…

やらせて」


『そう?』


ミコは林檎をナイフで剥き始めた


(あの夢の中でも…同じ様な果物ナイフ持ってたのに…今はもう恐怖を感じ無い……)


僕はミコのその鮮やかとも言える手際を見ていたが…


「痛っ」


この日はどうやら珍しく(?)失敗したらしい


『指を切ったか…バンドエイド…救急箱は?』


「あ、大丈夫だよ」


『大丈夫って…傷口から染みるぞ?』


「大丈夫だって!

ほら、"塞がった"」


僕ははじめ、何の事か分からなかった


だが、彼女の指を見ると傷口は塞がっていた


『…え?』


「拭けば大丈夫」


そう言うとミコは手を洗い、


タオルでその手を拭いた


『いや…ちょっと…

待って、おかしくない?

それ……』


「え?」


『いや…いくらなんでも塞がるの、早過ぎじゃない?』


「ああ…その事…

ナノマシンがやってくれるの」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ