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1話-4
「そうかぁ…シンジも
もう高校生か」
『…そうだね』
「お前が俺ん所に来る前に比べると…色々変わったな…」
『…世界が?』
「!………
…ああ」
『…?』
(なんか変な事言ったかな?)
思えば僕は歴史的に注目されるだろう時代に生きているかも知れない…
昔の人間の言葉を借りたら近未来と言うべき時代…
過去に様々な問題を指摘されながら
二年程前に宇宙ステーションなんてモノが居住区として誕生し、
半年程前に
制限があるが
移動手段に『ワープ』なんてモノが登場した
まぁ、昔の人間が想像した様に
奇抜な服装や空を飛ぶ車はまだみたいだが…
まぁ、技術的に進歩したものの
どうやら人間はそう簡単に進歩しないらしく
むしろ、発展した技術によって
国家間、企業間での確執は絶えず
一見平和な世界の裏では醜い争いが起こっている事くらい
高校生の僕でも解る
ただ、兄貴が言うにはそのお陰で僕らは食いぶちを確保出来ているらしいけど…




