59/188
11話-1
『どうしよう、って…結局のところ
本人に聞くのが手っ取り早いよな…』
(それに、よくよく考えるといきなり押しかけるってのもどうか、と思うしね…)
僕は携帯を出して、少し躊躇ったがミコにかけた
コール音が何回か鳴った後、ミコの声が聞こえた
-「はい、もしもしミコです
シンジ君?」-
『あ、うん…』
-「どうしたの?」-
『今からお見舞いに行っていいかな?』
-「お見舞いって…たいしたことないよ?」-
『たいしたことなくても、行きたいんだ』
-「…そう?わかった」-
『で、住所教えて欲しいんだけど……』
-「………ぷ
あははっ今度は私の番だね」-
…確かに同じようなやり取りを前にやったな
立場が逆なだけで
……
僕はミコの家に向かって歩いていた
ちなみに、どうやらミコもマンションの一室に住んでいるらしい
(…だけど、やっぱりミコは…僕の事、どう思ってるのかな…?
……いや、それ以前に…
僕はミコの事、どう思ってるんだ?
僕は……)