表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
She≒He≒She  作者: 結城コウ
48/188

8話-5

「シンジく……」


『く、来るなぁッ!!』


「!!」


『…来ないでくれ…

頼むから……』


「シンジ君…どうして…」


『…どうして?

どうしてかな?

自分でも訳がわからないよ?』


「シンジ君……何か…あったの?」


『……夢を見た』


「夢?」


『…くだらない事さ

ミコが…"俺"を殺す夢を見た…』


「私が…?」


『本当にくだらない…

それで…ミコが"夢の中のミコ"とかぶって…

殺されると思ってしまうんだ、頭が…』


「……」


ミコは歩み寄って来た


『だ、駄目だ

来ちゃぁ…君が殺すと思って…』


「…大丈夫だから」


僕の左手は拒絶する様にミコを突き飛ばした


『ッ……』


「…シンジ君」


『ミコ…』


「…私なら…大丈夫だから…」


『けど…』


「…私は…シンジ君を殺したりなんかしないから」

ミコの両手は僕の背中まで延び

僕を引き寄せて、

僕を抱きしめた


『…ミ……コ……』


「シンジ君…大丈夫

あなたは一人じゃない…」


僕はその時、その呪縛から解き放たれた様に感じた


その時、まるでミコは聖女の様に見えた











第8話 貴方は一人じゃない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ