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She≒He≒She  作者: 結城コウ
44/188

8話-1

…日曜日


あのまま僕はミコと距離をおいていた


どうしても恐怖が僕を支配していた



ミコに恐れる心と


その心に嫌悪する心が


僕を引きちぎりそうに引っ張りあっていた



時計は11時をまわっていた


兄貴は朝早くに出掛けて行った


僕はただ一人、ベッドの上で呆けていた


何もする気が起きない


日々の自分の中の葛藤で僕の心は擦り切れていた


(…まったく…

どうかしてる…

どうかしてるよ…)


『…ホント』


僕は寝転んだまま


カーテンの隙間から差し込む光に手をのばし、

遊ばせていた


その時だった


-〜♪-


携帯が鳴ると同時に僕の遊ばせていた手がビクッとなり一瞬、硬直した


僕は携帯に手を伸ばし、


手に取った



携帯の液晶に表示された名前は…


霧生神子だった



僕はその瞬間、躊躇った

電話に出るべきか、出ないべきか、と


(何考えてるんだ…!

僕は……!!

そんなの…悩む事あるのかよ……!!)


僕の自分自身への嫌悪感が広がった



僕は携帯の通話ボタンを押した


『…はい、もしもし』

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