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7話-5
…放課後、教室
『…あのさ、ゴメン…
今日、ちょっと調子悪くて…』
「んーん、いーよ別に」
『…えっと…』
「ん?」
『だから…もう少し休んでから帰るから…先に帰っていてくれないか…?』
「え…?
いいよ、待つよ?」
『いや…迷惑…かけたくないんだ…』
「迷惑だなんて…」
『僕の気持ちの問題だから……』
「…そ…そう?
わかった」
ミコが教室を出たのを見送った後、
僕は机に突っ伏した
(…僕は…怖いのか?
恐れているのか?
…彼女を…
……
…
ミコを…
あんな夢で……?
…クソッ
…くだらない
凄く…くだらない…!!
頭じゃ理解してるのに……心は…そうじゃないなんてな…
…クソッ)
僕は突っ伏したまま机を叩いた
そのままの姿勢でいると、
急に恐怖を感じた
まるで"あの"ミコが後ろに立ってそうな気がして…
僕は崩れる様に机から滑り落ち、
床に両手をついた
もう、吐き出すモノなんて胃に無いのに
吐き気が振り返した
しばらくして落ちつくと…
さっきまでの自分に腹がたった




