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7話-4
「…ンジ…ん
…シン…く…
シンジ……
シンジくん…
シンジ君!!」
-ガバッ-
…昼休み、学校
『……あ……え…?
…あ…?』
「シンジ君、ご飯食べよ?」
『……み、ミコっ…』
「…どうしたの?シンジ君?」
『……あ…いや…』
僕はちゃんと生きている、
春日もそこにいる
(…夢……かよ…)
「どうしたの?」
『な…なんでもないっ』
僕は声が裏返っていた
「でも…シンジ君泣いてるよ?」
『!!?』
僕は確かに泣いていた
「怖い…夢でも見た?」
『………そんなとこ』
「…そっか」
ミコは深く追求しなかった
『……ごめん、先行ってて
気分悪い…』
「あ…うん」
ミコにそう言うと、
僕はトイレまで走っていった
………
一体、どれだけ吐いたのだろう…?
胃液の臭いが締め切った空間に染み付いていた
今日、ここ掃除する人大変だろうな、と思える程度には回復していた
が、
三日分の食事は吐き出したんじゃないか?
と、思うくらい吐いていた
…結局、その日の昼食はとれなかった




