表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
She≒He≒She  作者: 結城コウ
41/188

7話-4

「…ンジ…ん


…シン…く…


シンジ……


シンジくん…


シンジ君!!」



-ガバッ-



…昼休み、学校



『……あ……え…?

…あ…?』


「シンジ君、ご飯食べよ?」


『……み、ミコっ…』


「…どうしたの?シンジ君?」


『……あ…いや…』


僕はちゃんと生きている、

春日もそこにいる


(…夢……かよ…)


「どうしたの?」


『な…なんでもないっ』


僕は声が裏返っていた


「でも…シンジ君泣いてるよ?」


『!!?』


僕は確かに泣いていた


「怖い…夢でも見た?」


『………そんなとこ』


「…そっか」


ミコは深く追求しなかった


『……ごめん、先行ってて

気分悪い…』


「あ…うん」


ミコにそう言うと、


僕はトイレまで走っていった



………



一体、どれだけ吐いたのだろう…?


胃液の臭いが締め切った空間に染み付いていた


今日、ここ掃除する人大変だろうな、と思える程度には回復していた


が、


三日分の食事は吐き出したんじゃないか?


と、思うくらい吐いていた


…結局、その日の昼食はとれなかった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ