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1話-2
入学式を終え…
発表された担任から今後の説明を受けた
まぁ、なんとなくだけど理解した
そしてその担任の発案で自己紹介を行う事になる
そんなの明日でいいだろと内心思ったが
異義を唱える気にはならなかった
出席番号順に各個が自己紹介をしていく
そして、ついに僕の番だ
『…桐生神子…です
趣味は…別にありません
特技は…特にありません』
そう言って僕は座った
一瞬周りの空気が沈黙した
多少なりこういう場では愛想良くするのが普通だろう
その点で言えば僕は普通じゃない
別に他人からどう思われても構わなかったし
友達は欲しくなかった
かったるくなったのでその後、僕はわからない様に眠った
その時、僕は後ろの席に誰もいない事を気にも留めなかった
……
「とい…訳………一人今日…欠席…ので
…れ………で………す」
(ん…終わったのか…)
寝起きなのでその時担任が何を話していたのか上手く聞き取れなかった
多分、今日一人欠席してるのだろう
(そういえば後ろの席が空いてたな…
まぁ…どうでもいいけど…)
こうして僕の高校生活一日目が終わった




