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1話-1
正直、どうだってよかった
ここ数年
胸にぽっかり穴が空いたみたいに…
生きる希望を見出だせなかった
好意は恐らく最悪の形で潰され
復讐心は果てに虚無感しか映さなかった
例え中学生になろうが
それは変わらなかった
時が癒すと言うが
時が経つ度に無情感しか生まれず
日々をただ…無意義に…自堕落に…過ごしていた…
僕が生きている理由は
死ぬ事に意味を見出だせないからであって
ただ…このまま肉体を朽ち果てて行くのを静かに待とう
と、十代にして既にそんな考えしかなかった
…そして、僕は今日
高校入学を迎えた