4話-3
「シンジくーん」
『……ん?』
僕は突然かけられた声で起きた
「もう、お昼だよ〜
行こっ屋上」
『あ…うん……』
…今日も殺気を感じる
…でも、まぁ、昨日みたいな事には多分ならないと思うけど
…屋上
寝起きの為か、
それとも精神的な問題なのか
食があまり進まない
ミコが僕に話しかけてくるけど
僕はつまらない返事しか返せない
でも、彼女は何故か楽しそうに話している
一体、何故ミコは僕にこんなに接してくるのだろう?
(…ただ、昔の知り合いってだけで…
こんなつまらない男に…
…何故だ?)
『ねぇ、ミコ』
「なぁに?シンジ君」
『ミコは…何で僕なんかと一緒に居るの?』
その質問をした時
僕はハッと我に帰った
(何て質問してるんだ?!
僕は?!)
「それ、前にも聞かなかった?」
『あ…いや…つまり、さ…
……………
仲が良いって言っても、
僕と居て楽しいの?
って、事だよ』
「……あははっ
急に何言うの、シンジ君〜」
『…え?』
「楽しいに決まってるよ〜」
『そう…か?』
「…シンジ君は楽しく無いの?」
『そっ、そんな事無いよ!
ただ…その、ちょっと気になったんだよ』
ミコは少しキョトンとなって
「…ふぅん」
と、言った