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She≒He≒She  作者: 結城コウ
19/188

4話-1

…高校生活四日目



…通学路、


朝の日差しが眩しい


アスファルトの地面の上を僕は歩いていた


目的地はもちろん学校


ふと、その時


「シンジっ!!」


僕は急に呼び止められ振り返った


大概の人間は僕と同じ反応をするだろう


しかし、


僕は次の瞬間後悔した


そのまま無視をして行けばよかった、と


『…!

…やぁ、おはよう』


「お、おはよう…」



あの時の…僕に話しかけて来た女だ



「あ、あの…シン……」


『それじゃ、僕急ぐから…』



嘘だった



「待って!!」



彼女が僕に近づこうと手を伸ばす



-ゾクッ-



『近づくな!!』


「!!」



僕はとっさに手を払い退けた


『あ……』


「……し、シンジ…」


『……く…』



-タッタッタッ-



「あ、シンジ…」



僕はその場から逃げる様に走っていった


…僕はただ


自分の体から発する生理現象の様なモノに従っただけだった





嫌いな人間とは一緒に居たくない



その感情の


基礎であり、恐らく究極


触られたく無い


傍に居てほしく無い


同じ空間で同じ空気を吸うだけで嫌だ




僕はそれほどまでに彼女を嫌悪していた

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