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33話-3
兄貴に自分の戦いがあるように俺にもある
…ミコは…
日々の中で自分が何者かを思い出した
そして…
俺を避けるようになった
俺は…その事に決着を付けないといけなかった
それが…俺の戦いだから
…屋上(病院)
俺はミコを連れて
俺達が…
いや、
俺と霧生神子が
初めて会った…
この場所に来た
『懐かしい…と言うのも変な話だな…
君は恐らく初めて来るのに…』
「…そう…ですね…」
『…単刀直入に聞こう
何故、俺を…避けるんだ?』
「……私は…霧生神子ではなかった
ましてや…貴方を危険な目に合わせている…
だから…貴方の傍にいるべきじゃないと思った」
『…これで…三度目…いや…二度目になるのかな…』
「え…?」
『ミコにフラれるのは』
「わ、私は……シンジ君の事…好きだよ…!
でも、私は霧生…」
俺は少し待ったと言わんばかりに左手を突き出した
『…もう一度聞かせてくれ
あの時の質問の答えを…
君は……何者だ?』