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She≒He≒She  作者: 結城コウ
181/188

32話-6

俺は無我夢中で走った


そして、気がつけば乱れた息のまま優海美羽とミコの部屋の前に居た


あの時とは違う緊張の中、チャイムを押す


しばしの沈黙の後


ドアが開く


「あ…君は…シンジ君…」


『…ミコは…居ますか…?』


「!!」


美羽は言葉に詰まった


しかし、俺はそれで理解した


『…入っていいですか?』


「…え…あ…あの…」


俺は返事が来る前に上がり込んだ


そして、リビングまで行き


辺りを見渡し


ミコの部屋に向かった


-ガラッ-


その部屋には


一人の少女がいた


身体中が包帯に巻かれていて


どこか虚空を見詰めていた


だが、その少女は間違いなく


ミコだった


『……ミ……コ……!!』


少女はこちらを向くと何か言いたげな表情を浮かべた


しかし、困惑した表情に変わり彼女の発した言葉は


「…貴方は…誰ですか…?」


と、いったものだった


『…!!』


背後から苦しげな表情で美羽が歩いてきた


「…ミコは…あれぐらいじゃ死なない

死なないけど…彼女は…彼女なりの方法で彼女を殺した

彼女は自分の掌で胸の…

落下の激突で頭の…

記憶-Memory-を…破壊…

いえ、殺したの」

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