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32話-5
そんな時だった
-〜♪-
(…電話?
知らない番号…?)
『…はい、もしもし』
-「シンジ君かな?」-
『お前は……』
-「司堂一葉だよ」-
『……何の用だ?』
-「口調…変わったんだね」-
『…つーか、何で俺の番号…』
-「いや…"戻った"と言うべきかな…」-
『!?
………用が無いなら切るぞ
悪いが、気分じゃないんだ』
-「…そうか
それは…残念だなぁ…
ミコちゃんについて伝えたい事があったのに…」-
『ミコについて…だって…?!』
(…コイツ…どんな意図でそんな話…)
-「…おかしいと思わない?」-
『な、何がだよ?』
-「彼女…死んだなら
死んだと報道されてもいいと思わないかな?」-
『それは…』
-「そっちのほうが都合がよくないかな?
後になって学校が再開した時…いなかったら騒ぎにならない?」-
『…!!』
-「下手に隠蔽するより
被害者として処理したほうが都合がよくないかな?」-
『…た、確かに…
だけど…シドウ…お前…なんでそんな事…』
「……時空の管理者だからね…
………彼女の…家…マンションに行ってみるといい」
『!』
-ブッ…ツーツーツー…-
俺はすぐに走り出した