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She≒He≒She  作者: 結城コウ
177/188

32話-2

…………

………

……



『……?』


「…ぐぁ…ッ…あぁ…」


-バタッ-


(これは…どういう事だ?

何で俺が生きていて

奴が倒れた?)


その答えはすぐにわかった


「大丈夫か!シンジ!」


『…兄貴』


そう、兄貴が奴が撃つ前に


奴を撃ったんだ


「こ、これは…」


兄貴はこの屋上の惨状を見て


言葉が詰まったようだ


「…霧生神子は?

あの娘はどうしたんだ?!」


『………そんな娘…

いなかったんだって、さ…

ずっと前に…死んでたんだって…』


「シンジ…お前…

……とりあえずここは危険だ

あの娘が居ないならお前だけでも連れて、脱出しないと!」


-ぐいっ-


兄貴が俺の腕を引っ張る


しかし、俺は立ち上がろうとしない


「…シンジ?」


『…いいんだ…もう…どうだって……』


「何言って…」


『…あの子がしんだ頃から…

死ぬ気がなかっただけで…

生きる気もなかったんだ…

だから…もう…俺なんて…

どうだっていい…

皆…皆…死んだんだ…

俺に関わった女の子ばかり…


霧生神子も…


春日美咲も…


…もう一人の…


霧生神子も…』

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