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30話-6
俺は刺されていなかった
美咲が…俺の盾になっていた
『美さ……』
「うああああッ!」
美咲は最後の力を振り絞り男に体当たりを喰らわせた
そして、そのまま倒れた
俺は美咲をすぐになんとかしないといけないと思った
しかし、男が二本目の…どうやら俺の持ってるものより旧式のものだが、
レーザーナイフを取り出しそうはいかなくなった
(相手は左腕が使えない…だけど、俺は多少擦りむいただけで両腕が使える…なら…やって見せる!)
俺はそのまま突っ込んだ
そして、俺のレーザーナイフを男はレーザーナイフで受け止め
火花が散る…!
「まさか…貴様らの用なガキ共に…ここまでの…」
『……舐めてかかるからだ…子供ってだけで
…アンタ…それでも、本当にプロフェッショナルか?』
「言わせておけば!」
男は俺のナイフを払いのけた
そして、俺に向けてナイフを突き出した
俺はとっさにしゃがみ
ナイフは後ろの水道を壊した
俺はなんとかそこから這い出し距離をとった
男は壊れた水道からの水を浴びた