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30話-2
しかし、この後の行動の判断が難しい
行動の選択をミスれば命だって落としかねない
(直接追ってこない…
諦めたか…?)
あの男の優先事項を何か…
それが問題だ
僕の抹消か
屋上に向かう事か
(さっきまでは僕を完全に殺す気だった…
どうでもいい存在を殺そうと思うはずが無い
だが、何故追って来ない?
屋上に向かった?
そもそも
奴らは何が目的だ…?
ミコ…だろ?
あいつらの狙いは始めからミコだった…
だから…僕は単なる目撃者…
後回しに…した…?)
僕はすぐ近くの教室への鍵を壊した
(…学校、壊しすぎたな…
まぁ…非常時だ…そんな事気にしてる場合じゃないな…)
扉の隙間から教室を除き
窓を見る
あの男はいない
(やはり、諦めたか…?
だが…ここは慎重にいくべきだな…)
僕は周囲に気を配りながら
教室に入り
もの音をたてない様に戸まで向かう
そして、僕は戸をゆっくり開けた




