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3話-3
…放課後
廊下
『………何か用?』
クラスの…いや、他のクラスの奴も居る
男子生徒数人が僕の前に立ち塞がっていた
そして、その中の一番体格の良い奴が僕に喋り…いや、怒鳴る様に僕に話した
「お前…桐生シンジだな!」
『……そうだけど?』
「お前…一体何をした!」
『…………はぁ?』
「霧生ミコちゃんに一体…」
『…ああ…ミコ、か
ただ…昔の知り合いってだけだよ』
「知り合い〜?
本当か!?」
『え?あー…多分』
「多分ん?」
『えっと、あっちはどう思ってるか知らないし』
…多分、言い方が悪かったんだろう
それが…相手の気に障ったのだろう…
「お前!どういう事だ!」
-グイッ-
…胸倉を掴んできた
(…欝陶しいな)
『…どういうって…
言葉の通りだよ』
「お前……」
『それよりさ
離してくれない?
客観的に見て自分ら何してるか分かる?』
「……こいつ
…なら、約束しろ」
『約束ぅ〜?何をだよ?』
(ヤバイ…なんかイライラして来た)
「…今後、一切ミコちゃんに付き纏いません、と!」
(……何言ってんだ…コイツは…)