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She≒He≒She  作者: 結城コウ
153/188

28話-2

「…そう

…………ミコは…

あのミコはクローンよ」


『クローン!?』


「ミコは…オリジナルの霧生神子は自殺したって言ったでしょう?」


『ああ…』


「…ミコは…全てのナノマシンを受け付けない体質

って言う特殊な体質故に

研究材料になりかけていた

だから…ああ見えて感覚が鋭かったミコは気付いたの…

自分の行く末を」


『だから…自殺なんて事を?!』


「……完全に私の力不足だった…

だから…あの子は自分から命を絶ったんだろうし…

…それ以前に私に力があればあの子を研究材料なんてさせなかった」


『……』


「…言い訳かも知れないけど…

私自身の…命も危うかった…

私にも体内に猛毒が仕込まれてたから…

それで…脅されて…」


『…仕方なく妹を差し出したってのか?』


「…都合の良い言い訳だと思う…自分でも」


『…それで…クローンって?』


「…死んだミコの細胞と…脳の一部を使って…

"奴ら"と私で生み出した…

もう一人の霧生神子…なの…あの子は…」

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