150/188
27話-5
…同時刻、心宅
『…で…どっちなんだ?
あの子は……サイボーグか…アンドロイドか…』
「…気付いてたんだね」
『だから、来たんだ』
「…せっかくだから…教えてくれない?
何故、わかったか…」
『………シンジが話してた
ミコは…死んだってな』
「え…?」
『…まぁ、今は自分の勘違いって事で無理矢理納得してるみたいだが…
そういう訳にはいかないと思って調べたんだ』
「調べたって…」
『…情報屋なんでな
多少のハッキングは出来る
……データの改ざん…雑な隠蔽工作だったな』
「!」
『昔の病院のデータ…すぐに見つけた
…霧生神子は六年前にナノマシン性の心不全で死亡……確か、自殺だったそうだな』
「…流石…ね」
『まぁ、それ以前に…霧生ミコから特殊な電磁波をその時たまたま持っていたセンサーが感じとっていた…』
「そう…
…あの子に持たせた携帯が…対極になる電磁波を発生させて相殺する様にしたんだけどね…
あの時は…持っていなかったから…
それに…だから…"奴ら"が…あの子が…ミコだってわかったんだし…」




