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3話-2
…時は遡り高校生活三日目
…昼
「そうだ!シンジ君一緒にお弁当食べない?」
『…え?
いや、僕は屋上で食べるから…』
「じゃあ、私も一緒に行く!」
『……へ?』
「じゃ、行こっ!」
『あ、ちょ…』
-グイッ-
僕は半ば無理矢理ミコに連れられ屋上に行った
…その時、僕に向けられた殺気の様なモノを感じた
…屋上
『…あの…さ
本当によかったの?』
「え?何が?」
『いや、何でわざわざ僕に合わせて…さ』
「うーん…だって、シンジ君が一番仲の良い友達でしょ?」
『…仲の良い…友達、ね…』
「違う…の?」
『え?』
「私が友達じゃ…嫌…かな?」
ミコが泣きそうな顔をしている
『い、いやいやそんな事無い無い!!』
「そっか!よかったぁ!」
『…あ、うん』
(やれやれ…昨日から"色んな意味"でこの娘に振り回されてるな…)
「?
どうしたの?シンジ君?」
『え?
ああ、いや何でも無いよ』
(…本当に……何者だ?
…この娘)