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27話-3
「シンジ…それって…」
『…今さら、厚かましいかも知れないがな…
確かに…お前は…俺に…あんな怪我させたし…
道場に行けなくなった…原因…だと思ってる…今でも…
だけど…もう…だからって…お前を恨むのはもうやめにしようと思ったんだ…』
「…どう…して…?」
『……どう言えばいいかわからないけど……
何て言うか……
…先に進めないから…』
「先……に…?」
『……過去だけに縛られて生きちゃ駄目なんだ…と思った
……人に言われて気付いたんだ…
…そんな事したって…無意味だって…』
僕は司堂の言葉を思い出していた…
だから…決着をつけようと思った……キッカケだから…
『…だから……僕は……もう…美咲を"理由"に…
僕がこうなった原因にするのはやめるんだ…
後……悪かったな…色々言って…』
「……シンジは…それでいいの?」
『…ああ
…それに…ある意味お前のお陰だからな…(ボソッ)』
(ミコに会えたのは…)
「私……は……」
その時だった
「うわぁぁあああッ!!」
『「!?」』
後ろから聞き覚えのある声…そして…悲鳴…
僕は後ろを振り返った
『ミコ!?』




