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27話-1
…同日、昼、学校(屋上)
僕はいつも通り、ミコに起こされて、この場所で昼飯を食べていた
今日も空は何だか曇っている
(習慣だからって本当物好きだな…僕もミコも
…あ…そうか…
よくよく考えれば僕とミコが会った場所って…屋上だったな…だから…屋上にこだわるのかな…)
「ねぇ、シンジ君」
『ん…何?ミコ』
「…私…思ったんだけど……あ、でも…こういうのって私が言う事じゃあ…ないのかな…ゴニョゴニョ…」
ミコにしては歯切れが悪い
『えーっと…何かな?ミコ
何でもいいから話してくれよ?』
「あ…うん…あの…ね…
美咲ちゃんの事なんだけど…」
『美咲……』
「何て言うか…そのぉ…」
『…決着…つけないとな……』
「あ、うん……」
『…そうだよな…いい加減…そうしないとな…
逃げてちゃ駄目なんだよ…きっと…この事は…』
正直な話、昨日色んな事がありすぎて半分忘れていた
(…確かに決着つけないと…な
直感だけど…何だか…先に進めない気がする…)
『よし!
決めたよ、ミコ
今日の放課後…話するよ!』