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26話-8
『どうした…間抜け!』
-「!!?
な…なんだと?!」-
その時の俺は理由はわからなかった
だが…
『お前らには前々から腹がたってたんだ…
…死んでもらう!!』
「な…何を…き、貴様にそんな事出来るものか!!」
『はははッ!
なら、俺を殺せるのか?
ただの人間が!』
「くっ…」
『せいぜい…怯えて…最期の時を待つんだな!』
-ブッ-
…ハッタリだった
俺は絆との戦いで消耗しきっていた
残った武器もレーザーナイフ一本…
仲間達の死体の武器も使えそうにはなかった…
だから…俺はこの施設から脱出を考えた
少し歩くと窓があり
そこから海が見えた
俺が初めてみた海と同じ…唯一知る施設以外の風景
俺は窓を破り
海に飛び込み
泳げるだけ泳いで遠くまで行った
…その後、施設がどうなったか知らない…




