26話-7
『はい…』
-「S46か!?
どうなった?」-
『…俺が…殺し……た』
-「そうか…よくやったな!」-
『よくやった…?
何だよそれ!!
絆は……死んだんだぞ!!』
-「S46…貴様…何だその口の聞き方は!」-
『うるさい!黙れ!』
-「貴様…こちらにはお前の命などすぐに奪う事さえ出来るのだぞ?」-
『だから、どうした!
殺したければ殺せよ!』
-「ハッタリだと思ったか…?
残念だが、このボタンを押すだけで…」-
『だから、やれって言ってんだろ!』
-「…ほう…そうか…」-
-…カチッ-
『……………………
………………………
………………………
…?』
(何とも無い?
どう言う事だ?
まさか本当にハッタリ…?)
-「フン…馬鹿め!」-
(いや…本当に死んだと思ってる…なら……)
後から考えて俺は一つの結論にたどり着いた
外部からのリモートコントロールで殺せるなら、何故、絆にそうしなかったのか…
もちろん、他の理由もありえるのであくまで仮定でしかないが、
絆はナノマシンを操る事によって解毒出来ていたのではないか、
そして、あの時…俺にキスした時に俺の体内にそのナノマシンを送ったのではないか
よって、俺は毒殺されなかったのではないかと…