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She≒He≒She  作者: 結城コウ
142/188

26話-6

『あ……ああ……絆ぁ……ぁ…あ…あ』


絆と過ごした日々が…走馬灯の様に思い出されていく


初めて絆に会った思い出…


俺が名前を持ち、絆に名前をつけた思い出…


一緒に夜まで話した思い出…


怖くて眠れないといって一緒に寝た思い出…


喧嘩した思い出…


仲直りした思い出…


…色んな思い出…



『だけど…絆はッ……

死んでしまった…

俺が……殺したから…』


(確かに…絆は殺してくれと言った

だけど…

だから殺したんじゃない……

俺は……死にたくないから…殺した…

それは…多分責められる事は無い…

けど…それは…自分の命と…絆の命を天秤にかけたって…事…

最期の瞬間…

一瞬…絆が止まった…

あれは…多分…絆が…絆の自我がそうしたんだ…

それに自分を殺してくれって…

その時点で自分の命より…俺の命を選んだって事じゃないか…!

なのに…俺…は……!!)


俺はとっくに涙を流していて


気がつくとすでに涙は枯れていた


そして、しばらくしてそのまま倒れる様にその場に崩れた


その直後、通信機に着信が来た

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