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26話-4
『うぉあああああああああッ!!』
俺は絆の心臓を狙って突っ込んだ
効果があるかわからない
けど、他に方法が無かった
絆は羽根で俺を弾いた
案の定俺は吹っ飛び床に叩きつけられた
だが、そのまま俺は突っ込む
絆が吹っ飛ばす
俺が叩きつけられる
また突っ込む
その繰り返し
『ぐ……うぁあああああッ!!』
翼を銃でガードした
銃は使えなくなったが
隙が出来た
俺はそのまま突っ込む
レーザーナイフを取り出し
絆の心臓を狙った
絆は左手を繰り出した
俺は相打ちを覚悟した
再び視界がスローモーションになる
俺が手を伸ばす
絆も伸ばす
が、
一瞬
絆の動きが止まった
-ザ……グシュゥウッ!!-
絆の胸から血が溢れ出す前に俺は勢いそのままに絆を押し倒していた
絆の翼が何故か変色していき
真っ赤になって
やがて液状になり
それが血になった
絆は声を搾り出した
「あ……お…兄ちゃん……」
『き…絆…』




