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22話-3
「情報屋だからって何だって知ってる訳じゃない
だが…」
『だが?』
「何となくだが、予想はつく
そして、その予想が当たっていたなら……
俺が情報屋になった目的が果たせそうだ」
『その予想って何なの?』
「……悪いが兄としてそれは教えられない」
『それって…』
「情報屋としてなら教えてやれなくも無い…
が、例えお前でもそれ相応の報酬を払って貰わないといけない」
『…いくら?』
「…やめとけ、お前の払える額じゃない
それに報酬は一括払い
ツケはもちろんローンも無理だ
諦めな」
『……』
「……そんな顔するな
多分…俺の予想が当たっていたら…
お前は嫌でも知る事になる」
『えっ…』
「…だって…霧生ミコが関係しているはずだから…」
『ミコが…!!』
(……いや、待てよ
むしろ、ミコは…関係どころか事件の中核に居る…
だって…アイツらはミコを狙ってたじゃないか……)
「あの子……好きなんだろ?」
『あ…う、うん!』
「だったら…何かあったら守る気でいるんだろ?」
『…う、うん!』
「だったら、止めても聞かないんだろ?」
『…うん!』
「なら…何があっても守ってやれよ」
『うん!』




