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2話-4
(…さて、午後の授業まで何するかな…)
僕はただ校舎の中を歩き回っていた
…ただ単に他にする事がなかったからだ
(…屋上にでも行ってみるか)
僕は階段を上がって行った
すると…
「ねぇ!シンジ君だよね?」
『…?!!』
…後ろから声を掛けられた
相手は…霧生神子…
「やっぱり!シンジ君でしょ?」
『…確かに僕の名前は…桐生神子だけど…』
「…『僕』?
喋り方変わった?」
『……!』
「あ、私の事覚えてないかな?
霧生神子って」
『…さぁ、どうだったかな…』
「…シンジ君、ビミョーな返事するね〜」
『…あ、えーと……』
「ねぇ、せっかくだから屋上とかで話さない?」
『あ、ああ…僕もちょうど上に行こうと思ってたんだ…』
(…どういう事だ?)