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21話-2
(…ミコの…姉
美羽…
この人…似てる
"心"に…
…一体どういう事だ?
それに…"怪我はなかった?"って…
何があったか…
いや、もしかして
奴らの事…何か知っているのか…?)
病院に着くと診室に連れていかれた
ミコは診室の外で待つらしい
僕は上半身裸になり肩を診てもらった
「…軽い打撲ね…
湿布を貼って安静にしていれば大丈夫」
『湿布……家にあったかな?』
「なら…これ持っていきなさい…」
そう言うと美羽は机から湿布の袋を出した
そして、中から一枚出して、
それを僕の肩に貼った
『慣れてますね…』
「そう?
でも、専門では無いのだけど……」
『専門…何なんですか…』
「……ナノマシン療法よ」
(ナノマシン……!)
『そう言えば…ミコの体にはナノマシンが投与されてるんですよね?』
「え…ええ…知ってたの?」
『よくわからないけど…指切ったぐらいじゃあ
すぐに治るようなぐらい…
それってすごいですね』
「ええ…」
(…直感だけど…この人…何か知ってる…!!)