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She≒He≒She  作者: 結城コウ
113/188

21話-1

「それより、シンジ君こそ怪我してない?」


『え?

大丈夫だよ…』


「でも右肩が…」


『右肩…?』


右肩…力が入らない…

叩きつけられたからか…


(だけど、見ただけで分かるのか?)


その時だった


「ミコ!」


「あ…お姉ちゃん…」


ミコがお姉ちゃんと呼んだ女性…それは確かにあの時見た……"霧生 心"だった…


『……!』


「あ、シンジ君…

私のお姉ちゃんなの…」


『あ…ああ…』


「えっとはじめまして…

…っ!」


(なんだ…?今の反応……)


『えっと……桐生…シンジです…』


「…あ

私は…ゆ…優海…美羽よ」


『…優海?』


確かに彼女の左胸に優海 美羽と書かれたネームプレートがある


「え…ええ…お、親が離婚して苗字が私とミコは違うの…」


『はぁ…』


(…優海なんて苗字…

兄貴以外で聞いた事無かったけど…

もしかして…兄貴の親戚?)


「それより、ミコ怪我は?」


「無いよ

それより、シンジ君が……」


「え?」


『ちょっと肩が……』


「わかった、私の勤め先の病院に行きましょう」

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