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20話-6
僕は走っていた
ミコを探して
大丈夫だろうか?
ミコは
(…確かに…携帯取りに戻るべきだったかな?)
多分、あの男は追って来ないだろう
だが、よく考えると
あの男に仲間が居ないとは限らない
『…無事でいてくれよ…!』
やっと、僕はミコを見付けた
夜の公園だった
『…ミコ?』
「あっ……シンジ君…」
何やら元気が無い
『大丈夫…だったか?』
「うん……多分、ね…」
『多分?』
「あの…沢山の人が…私を捕まえようとして……」
『え!?
大丈夫だったって……』
「うん、怪我は無いみたい…
途中で記憶飛んじゃって……」
『記憶飛んだって……
待って…背中…』
「え…?」
『破れてるじゃないか…見せて!!』
「シンジ君…」
僕は無理矢理ミコの背中を見た
確かに破れてる
だが…
(無傷…?
ナノマシンの影響か?
いや…それよりこの破れかた……中から突き破ったみたいだ…)
「大丈夫だよ…シンジ君…」
『ああ…そうみたいだ…』
第20話 BATTLE




