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She≒He≒She  作者: 結城コウ
110/188

20話-4

『ぐぅッ……痛ぅ…』


まともに喰らった


叩きつけられた肩が痺れてる


「まさか、あのタイミングで来るとはな…」


僕はよろめきながら立ち上がった


『…アンタ…一体何者だよ…?』


「…さてな」


男は胸元から拳銃を取り出していた


…多分、本物だ


僕は自分の負けを感じとった


(だが…ミコはこれで逃がせたはず…)


「抵抗はするべきじゃない

大人しくしていればこの引き金を引く事は無い

…来て貰おうか」


僕は観念して、従おうとした


その時だった


-バンッ-


銃声が響いた


(…!??!!??)


僕は撃たれていない


だとしたら…誰が?


そんなの決まっている


僕は撃たれていない


もし、この弾が当たっているとしたら…


この場に居るもう一人しかいない


「くっ…!?

何だと…!!」


男は肩を撃ち抜かれていた


男は振り向きざまに構えたが


発砲する前に男に斬撃がはしった


だが、男の目の前には誰も居ない


男がその全てを理解するのには長い時間がかかった

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