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19話-4
(もう大丈夫って…ミコの体の事か?)
『ふぅん
………あ、そういえばお姉さんの名前って何て言うんだ?』
「美羽-ミウ-だよ」
『美羽か……』
(…"心"じゃない
…って事はやっぱりアレは間違いなんだな…)
「それにしても遅いなぁ…お姉ちゃん」
『何処に行ったのかわからないの?』
「えっと…多分、病院だと思うけど…」
『じゃあ、迎えに行く?』
「あー…そうだね
行こっか!」
『よし、僕もついて行く
夜道は危ないって言うしね』
「ありがと!」
『礼には…及ばないよ』
(これ行ったら…帰るか…
流石にこれ以上居座る訳にはいかないだろうし)
ミコが支度をして玄関に向かうと
僕もその後ろをついていった
靴を履き終えると
二人で一緒に部屋を出た
……二人が出て3分後
ミコの部屋で携帯が鳴りだした
ミコの携帯だった
登録名は『お姉ちゃん』
当然の如く誰も取る事は無く
電話は切れた
-美羽視点-
『こんな時に…!
…繋がらないなんて…
なんて事!!』
白衣の女性はうなだれる様にデスクに突っ伏した
しばらくして
『…こんな事やってる場合じゃないわね!』
と言うと部屋を飛び出した