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18話-5
「そう…なんだよね?」
『…ミコ?』
「ごめんね、シンジ君…
なんか…不安に…なっちゃって…」
『……大丈夫だよ
君は幽霊じゃないもの
ちゃんと生きて此処に居る
僕が……保証する!』
僕はある種、根拠の無い保証をした
僕が気付いて無いだけとか
そんな可能性を一切無視した
本当は……僕がそう信じたかっただけなのに…
「…うん
シンジ君が…そう言うなら……私…大丈夫…」
『よかった……
………
…み、ミコ…』
僕の声は震えていた
「…シンジ君?」
『…さっき…言ったよね?
僕の……想いを伝えるって……』
「う…うん」
僕は一呼吸置いて
声を搾り出した
『ぼ…僕は……君の事が……あの日から…』
指が震えてる
背中が変な汗で湿っていた
『好きだった……ずっと……ずっと…
それは…君が死んだと思ってた時も……変わらない……』
喉がカラカラだ…
声がかすれていく…
緊張で声が裏返りそうだ
気が狂いそうになり
僕は目を閉じて
最後の言葉を勇気で搾り出した
『そう……今だって…
…僕は……
君が……
ミコが好きだ!!!』
第18話 I love you




