2話-2
…昼休み
…彼女は似たような名前の僕とは対象的に
明るく、優しい性格
それでいて可愛い彼女は
クラスの人気者になった
(このミコは…あのミコであるはずが無い…
あのミコは…死んだのだから…
あの子じゃないなら…
僕が気にする事じゃない…)
僕は教室の戸に手を掛けた、すると
「あっ!シンジ!」
あの女…朝、僕に声をかけてきた娘が僕を呼んだ
-ガララ…バタン-
…僕は気付かないフリをして教室を出た
「…シンジ」
……
…さて、教室を出たはいいが
何処へ行くべきか…
僕は行く宛ても無くただ廊下を歩いていた
-トン-
『ッ!!?』
…突然肩を叩かれた
…何ら気配も無く…突然…
振り向くと…男なのか女なのかわからない中性的な顔立ちをした…
ただ制服が女子の物だった事から女だと言う事がわかる…そんな生徒だった
「ちょっと…お話いいかな?シンジ君」
『…アンタ…誰?』
「ハハハ…酷いなぁ
同じクラスなのに…」
『あ……そう……なの…か……?』
「…まぁ…そうか
自己紹介の時寝てたもんね」
『…気付いてたのか』
「まぁ、ね」
『…で、悪いが…』
「ああ、自己紹介ね」
『いや、そうじゃ…』
「……悪いけど…無理矢理でも話させてもらうよ」
『………
…名前は?』
「ボクの名前は…
司堂一葉だよ」