言い訳
エーデルの祖母に会いに行く。
興味はある物の、本日あったばかりの彼女達についていくのはどうだろう?
そもそも私は、今日はオズワルドとデートであって……そう思っているとそこでオズワルドが、
「なるほど、前世の記憶ですか。それがあるからアニス、貴方の行動が少し変だったのですね」
「……そこまで変ではないはずよ」
「変でしたよ。まるで、“初めから分かって”いたかのように全て行動していた。ですがその、“未来の記憶”を保持していたなら、納得がいきます」
「そう、でも困ったわね。これで私は、貴方が落として見せたら教えてあげようと思っていた秘密が無くなってしまったわ」
「では、聞いてしまったのでその分口説ける機会が増えたと思っておきましょう」
冗談めかしてオズワルドが私にそんな事を言う。
私は、確かにその方がオズワルドにとっては得なのだろうとは思う。
それにこうやって怖がっていたら肩を抱いてくれるのは……ほんの少し、そう、少量だけ、オズワルドにも良い所がある、様な気もするのだ。
だから少しくらいは機会を上げるのも構わないわけで、別に今の言葉に、更に私が好きなんだろうかと思ったわけではなく……。
そう私が心の中で思っているとロゼッタが涙目で、
「仲が良い所悪いのですが、私の生命の危機がかかっているんです。仲良くするのは少しだけ待ってください」
「べ、別に仲良く何て……」
「アニス様の返事は聞いていません。エーデル、早速連れて行きましょう。そして私の死因も含めた生命の危機の回避を!」
ロゼッタがそう言って、私の傍まで来て手を掴んだのだった。




