彼の言葉
オズワルドが優しすぎて気持ちが悪い。
多分良い事なのだろうが、私の今まで知っているオズワルドとは違い、上手く言えないが……すごく優しくて、気遣いのできる好青年になっている所が、違和感がある。
なのに、不思議と嫌ではない。
この感覚をどう表現すべきなのか私は、それに関しての言葉が思いつかなかった。
しばらく無言で考えてみたが、やはり何も思いつかなかったので私は考えるのを止めた。そこで、
「今日はまず、“グレタ公園”に向かおうと思います」
「“グレタ公園”? そちらよりも今、“ハレタの花”が見ごろの“ロレ公園”の方が良いのでは?」
私は特に考えもせずそう言ったのだが、オズワルドがそこでオズワルドが悪戯っぽく笑い、
「もう少し人けのない場所の方がいいかと思いまして」
「……襲い掛かってきたら、襲ったことを一生後悔するような目に合わせるわよ」
「その時は、アニス嬢に責任を取ってもらいましょう。なるほど、その手がありましたね」
「……貴方にしては、変な答えね。もう少し傲慢に言い張りそう」
「そうですね……アニス嬢とデートが出来ると喜んでいるので、頭がおかしくなっているのかもしれません」
などと、本当に私が好きでたまらないと悪びれずに言う。
相変わらず口が上手いわねと私は思う。
彼は結構気軽に女性に話しかけ、今のように軽い言葉で口説いていた気がする。
だから本気にしないようにしないと、と思いながら私は彼が言うように、“グレタ公園”に手を繋ぎながら歩いて向かったのだった。




