表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Sky Love  作者: 深瀬 月乃
9/29

悲しい気持ち②

次の日、私はいつもより早く起きて会社へ向かった。


そして、いつものようにパートさん達への挨拶。


「おはようございます。」


『じゅりちゃん、おはよう。』


昨日は、泣いたから目が腫れてると思う…。

こんな顔で、向井店長に会いたくないな…と思っていた。


『星倉ちゃん、おはよう。』


今、会いたくなかった人の声がして…振り向くと向井店長が立っていた。


「お…おはようございます。」


俯きがちに挨拶をした私。

だけど、向井店長の事が気になって顔を上げた。


店長は悲しそうな顔をして、私を見ていた。


「向井店長…?」


『昨日は、ごめんね…。』


「いえ。どうして、向井店長が謝るんですか…。」


『昨日、いきなり言ってしまって。俺だって、星倉ちゃんには、居てもらいたい…ずっと。だけど、新店に行ってスキルアップしてもらいたい…とも思ってる。俺じゃない店長と副店長に色々教えてもらって…成長してほしい。』


「店長…。」


その言葉を聞いた時、私は泣きそうになった。

向井店長が、私の事をそんな風に考えててくれたなんて…。


「私も、ここにはずっといたいです。向井店長と岡田さんの2人と。他の皆とも、いたかったです。」


『星倉ちゃん…、本当にごめん。』


「そんなに謝らないで下さい。」


向井店長が悪い訳じゃない…。

だから、謝っている姿を見ると悲しかった。


『星倉ちゃんが行くのは、星園店っていう所なんだ。』


「えっ…?この近くですよね?」


『そう…。今度、そこに新しく建てるみたいで…。』


「分かりました。私、そこに行きます。そして、スキルアップして帰って来ます!!」


『星倉ちゃん…。俺は、星倉ちゃんがこのお店からいなくなる事も嫌やけど、辞めるのはもっと嫌だ。』


向井店長は、私に力強くそう言った。


いつかこのお店に帰って来れるように、頑張ろう…と決めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ