悲しい気持ち①
その後、仕事をしていたけど…全然頭がついていかなかった。
帰る時間になり、皆とニコニコしながら話して帰った。
だけど、本当は泣きたかったよ。
そんな事したら、皆に迷惑をかけてしまうから我慢していた。
家に着き、自分の部屋へ行った。
そこで、私は我慢出来なくて泣いてしまった。
「どう…して?何で…?」
向井店長と二度と会えなくなるかもしれない…。
異動なんて、したくないよ…。
泣きながら向井店長と過ごしてきた日々を、思い出していた。
向井店長に初めて会ったのは、3月のあの日。
入社して、色んな事を教えてもらった。
私は、向井店長の色んな姿を見て…“恋”をした。
決して叶わない恋だけど、店長を見られるだけで幸せだった。
それさえも、もう出来なくなるの…?
入社して4ヶ月なのに、新店で働くなんて出来るのかな…。
そんな事を考えている内に、深い闇の中へ吸い込まれていった。
『店長!!』
『星倉ちゃん?』
『ここにいたんですね。早く中へ戻りましょう。』
『じゃあ、俺を捕まえられたらね…。』
店長は、目を細めてニヤリと笑った。
『はいっ!!』
店長は、私が返事をした瞬間に走っていた。
『えっ…!?』
『星倉ちゃん、遅いよ。』
『向井店長、待って下さい。ハァ…速いですよ…。』と言って、向井店長がいた方を見たら、いなくなってしまっていた。
『あれ…?向井店長!?』
どこに行ってしまったの…。
『向井店長ー!!』
私は、自分の叫び声で目が覚めた。
「はっ、夢か…。良かった…。」
大体、向井店長と追いかけっこなんてある訳ないじゃん。
枕元にある時計を見ると、まだ夜中の3時だった。
夢は、何をつくりだすか分からない…と思いながら、眠りに就いた。