表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Sky Love  作者: 深瀬 月乃
23/29

青田さんと…④ 幸輝side

「…ここは?」


気が付くと、雲の上みたいにふわふわした場所にいた。


『青田さん…、お願いだから…。』


あれ?あの声は、星倉さん…?

どうして泣いているの?

また向井店長の事で、何かあった…?


「星倉さん。」


呼んでみたけど、全然気付いていないみたい。


『星倉ちゃん。』


『あっ、向井店長。青田さんが…。』


向井店長、どうしたんだろう?


『大丈夫。きっと、大丈夫。あいつは、強いから…。』


「えっ、俺がどうしたんですか?」


俺が言う事など分からないみたいに、2人は話を続ける。


『青田さん、帰って来て…。』


帰って来て…?

俺は、死にそうなのか…!?

だけど、どうして…?


『反対車線の車が来なければ…良かったのに。青田さんがいないと、私…困るんです…。』


星倉さんの一言で、俺は一気に思い出した。

家に帰る途中、反対車線にいた車が…俺の車に当たったんだ。

それで、俺も…飛ばされたんだった…。


早く帰らないと。

星倉さんの涙を、止めてあげたい…。


『青田、聞こえてるかぁ!!お前はまだ、生きていないと駄目なんだ。こっちに、帰って来い!!』


向井店長。


『青田さん、お願い。』


星倉さん。


神様、お願いします。

俺はまだ、生きたいんです。

だから、帰らせて下さい!!

そう願ったと同時に、気が遠くなった。


「…。」


あれ…?ここは…?


『青田さん!!』


『青田っ!!』


俺は、帰って来れたみたいだ。

星倉さんが、泣いている…。

泣かないで…そう思いながら、俺は涙を拭ってあげた。


『じゃ、俺はお医者さんを呼んでくるよ。』


『お願いします。』


向井店長がいなくなり、俺と星倉さんの2人きりになった。

星倉さんは、『神様ありがとうございます。良かった…。』と俺を見ながら呟いていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ