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水木店へ…②
向井店長がタバコを吸う場所に来た私達。
空を見上げると、たくさんの星が輝いていた。
『星倉ちゃん、星がきれいだな。』
向井店長は、私が天体を好きな事を知っている。
だけど、その話をしたのはずいぶん前だった。
そんな事を覚えてくれているのが、私にとっては嬉しい。
「はい。きれいですね…。」
『店長、聞きたい事があるんですけど…。』
『いいよ。』
青田さんが聞こうとしている事。
それは、松井さんの事だよね…。
『あの、星園店の松井さんと付き合ってるって…本当ですか?』
『うん。』
やっぱり本当だったんだ…。
付き合っている事は分かっていたけど、辛い…。
『じゃ、僕は久し振りにパートさんと話してきます。』
『分かった…。』
青田さんがいなくなったら、向井店長と2人きりになっちゃう…。
気まずいなぁ…。
だけど、この想いは伝えなきゃいけない…と思った私は話を切り出した。




