プロローグ?
まえがきとかあまりよくわからない無知な人間ですがより多くお伝えできればなと思ってます!
〜2xxx年〜
少女は風が窓を叩くような音で目を覚ました。
眠たい目をこすりながら時計を探しだし、針は朝の3時頃を指していた。
「…まだこんな時間か。」と、独り言を呟くと、トイレに行くため、布団をめくり、すこし冷たいフローリングに足を伸ばした。
眠くなるまで撮り溜めておいた番組でも見ようかとリビングの方に足を進めると、そこには先客がいた。
「ありゃりゃ。吹華は早起きなのねぇ。温かい飲み物でも出そうかい?」
ストーブの前で何かの編み物をしていた老婆が優しい笑みを浮かべる。
「これだけ騒がしいとねぇ〜…ばぁばと同じ物でいいよぉ」
吹華はそう言うとコタツに入り、老婆は編み物を椅子に置いて急須のお茶を湯飲みに注ぎ、吹華に渡す。ありがとうと言わない代わりに老婆にニコリと笑顔を見せた。
湯煙を上げるお茶は口につけるとやはり熱すぎる位なもので少しの間、冷ますことにした。
コタツの温かさの所為なのか、あれをしにきたのを忘れ、ただただボーッと…老婆はその姿を優しく見守りながらまた編み物を再開する。
そんなボーッとしていたの視線の先には4人で写っている写真が棚の上に飾ってあった。
「ねぇ、この写真に写っているのはだあれ?」
眠たいのか、目を擦りながら老婆に問いかけた。
「一番左が私でそれから順に吹華のおじいちゃんで後の右2人はおじいちゃんの古いお友達よ」
老婆は編み物をの手を止めず、そのまま続けた
「おじいちゃんは吹華が生まれてすぐ亡くなってしもうたけどいい人だった…若い頃から色んな苦労して、最後まで頑張って生きとった…。そんなことより、お昼にお母さんとお父さんが迎えに来る言っていたからもう少し寝ときんさい」
そう言って編み物の手を止め、老婆が吹華の方に目を向けるとコタツにうつ伏せて吐息を立てていた。
あらあら。と歩み寄り、自分の着ていた藍色のちゃんちゃんこを吹華の肩にかけ、まだ湯煙の立つお茶を下げてまた編み物を始めたのだった。
『……ガタガタッ…』
吹華が再び目を覚ましたのは車の後部座席だった。
運転席には男性で助手席には綺麗な女性。
そう、父と母の様だ。
「パパ、ママ、おはようぅ…」
吹華は眠たい所為か、語尾がはっきりしない。
「おうおはよう!もうこんにちはだけどもwww」
父が笑いながらそう言うと母も少し微笑んだ
「吹華が来てるそのちゃんちゃんこ。それ私が吹華のおじいちゃんに買ったやつなんだけど似合ってるわねぇ〜!でも今はおばあちゃんが使ってるものだから近いうちに返しに行かないとね‼︎」
そう言われると確かに少し年季を感じる程度にほつれていたりしている…何箇所かつぎはぎの様にもなっているところもあるな…
「まぁとりあえず昼飯でも食べてから帰るかっ!」
父は少し音楽の音量を上げていつもより軽快に運転した。
静かになった部屋の中で老婆は仏壇の前に座って遺影に写る『おじいちゃん』へ語りかけた。
「吹華もまた立派に成長しとりますよ。ここへ来ると必ずあんたのことを聞いてくるねぇ。まぁまだそんなに若い姿で仏壇に飾られるといくら子供でもおじいちゃんとは言い難いからねぇ。」
少し俯きながら老婆は一区切りつけ、また続けて話した。
「そう言えば今日はあんたの友人が来る言うてましたよ…一晩泊まっていくらしいから化けて出て来てもいいけど私の枕者には立たないでおくれや!」
後半は笑いながら話していた様だった。
その時、玄関のドアを叩きながら声がした。
「『ドン ドン!』希乃婆さん遊びにきたでー!」
ハイハイハイハイと急かされるかの様に急ぎ、玄関へ向かいました。
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前書きがわからないならもちろん後書きもわかりませんごめんなさい