2013年 トリノFC 総合評価
2012‐2013シーズン総合成績
セリエAリーグ 12位 勝ち点・48
試合・38 勝利・10 引き分け・18 負け・10 得失点・9
カップ戦 三回戦負け
監督・選手総合成績
監督
チュ・オンハ
≪備考≫
今季での解任が決まっていたが、開幕以前から今までのカウンターサッカーからパスサッカーへの変革を目指しており、結果的にはそれに成功した。しかし成績は伴わず、順位は低迷。ダービーマッチでの勝負どころの弱さも露呈してしまった。
選手(数字はリーグ戦の出場数・得点・アシスト数)
GK
サニッチ・モルフ(35・セルビア) 32・0・0
≪備考≫
在籍11年目になるベテランGK、今年は新加入のルカ・ドリオンを抑えチームの守備の要として獅子奮迅の活躍を見せた。経験に裏打ちされた安定した守備でチームの失点を抑えた。しかし、年齢の問題でコンディション調整に時間をとられたか。
ルカ・ドリオン(24・イタリア) 5・0・0
≪備考≫
セリエBサッスオーロから移籍してきた。監督の期待に応えることができず、開幕戦で大量失点するとそこから調子を落とし、わずか三試合で12失点してしまい控えに回ってしまった。才能は十分なだけにアガリ症を治して万全の態勢を。
DF
リク・アレサンドロ(25・イタリア) 38・1・0
≪備考≫
サポーターからはトリノの番長と親しまれているCB。タイミングのよい守備で相手のチャンスシーンを次々と防いだ。しかし、それも孤軍奮闘に終わってしまいシーズン終盤には味方に怒鳴り散らすシーンも。ビッグクラブも獲得を狙っている。
フォン・マッテオ(24・イタリア) 24・0・0
≪備考≫
寡黙なユース生え抜きDF。3バックの右を専門職とする変わったスタイルで、3バック時は素晴らしい活躍を見せた。しかし、少しポジションが変わると素人に毛が生えた程度のプレーであったのが残念。
リピッド・アンゴラ(20・イタリア) 19・0・12
≪備考≫
前線の選手として昨季途中にインテルから獲得した期待の若手、DFへのコンバートを運命と語り、その確かなフィード技術と的確な守備で大活躍した。今季後半戦の大連勝の立役者の一人。
チャールズ・ホナベルト(19・イングランド) 12・0・0
≪備考≫
NBAプレイヤーを兄に持つ身長190センチ強の高さが武器のDF。途中出場が主で、あまり大した活躍は魅せれなかったものの、ポテンシャルは十分なだけに長い目で見たい。
フィディオ・キラ(23・イタリア) 33・11・4
≪備考≫
今季、もっとも活躍したDFの1人。神出鬼没の守備でボールを奪い、前線へとオーバーラップしての得点を重ねた。すでにビッグクラブが獲得を狙っており、本人もビッグクラブへの進出を望んでいる。
ジョン・ハワード(30・アメリカ) 20・2・0
≪備考≫
強烈なヘディングを武器とするスキンヘッドのDF。守備の面では雑さが目立つ。空中戦での競り合いは上手さがあるのでこれまた残念な選手である。
キム・ミョンチョル(24・韓国) 30・0・0
≪備考≫
今季の戦犯といわれる選手の1人。オンハ監督と出身地が同じということもあり優遇されていたが、実力はなく、さんざんな守備を見せた。短気な性格でチームと上手く溶け込めず、ヒガシとは犬猿の仲であった。今季チーム内でレッドカード・イエローカード数トップ。
MF
アダン・ツェッリ(26・イタリア) 21・4・10
≪備考≫
『ミスタートリノ』の愛称で親しまれる名ボランチ。的確なフィード技術でアシストをいくつも記録した。しかし、後半戦に入った直後に負傷離脱をしてしまい、あえなく最終節までスタンドでの観戦が続いた。
キョウヤ・ヒガシ(20・日本) 28・9・2
≪備考≫
今季最も成長した選手の1人。人殺しのような殺気と、カタナのように鋭いドリブルでサイドを蹂躙した。『人斬り鏡夜』の愛称がつき、本人も困り顔。
ファン・ウィレム・ガート(22・オランダ) 34・2・8
≪備考≫
新加入ながらパスサッカーへの順応力の高さを見せつけたパサー。アシスト数こそアダンより少ないが、絶対に落とせない試合での絶妙なスルーパスは見ているものを沸かせた。
スウェン・ウォンジャー(22・イタリア) 37・0・5
≪備考≫
線の細いパサー。今季はパスサッカーに見事に適応し、ほとんどの試合に出場したもののフィジカルでの競り合いに負けることが多く、仕事をこなせたとは言い切れない。
フォッジ・ガルシア(26・スペイン) 19・1・0
≪備考≫
今季低迷の原因ともいわれる二列目のストライカー。スペインから高額で移籍してきたものの、序盤からシュートをことごとく外し、チームにも溶け込めず、シーズン終盤にはベンチからも外された。
アンドレ・ティガー(27・イタリア) 36・1・5
≪備考≫
協調性のないテクニシャン。チームの王様的存在。協調性を補えば、代表も狙える選手。今季も協調性のなさが露呈し、低迷の原因に。
マリオ・ミケレリ(24・イタリア) 12・0・3
≪備考≫
鋭いパスを持つパサー。ジョーカー的存在として前半戦はコンスタントに試合に出場したものの、中断期間での『ジャック暴行事件』で後半戦からは姿を消した。
エド・ジッグス(18・イングランド) 0・0・0
≪備考≫
イングランドのビッグクラブのユースでエースをしていた期待の若手。今季は出場はなかったが、来季はレンタルでプレミアに戻る、そこでどう活躍するか。
FW
ケイト・ズラーカ(28・イタリア) 38・14・0
≪備考≫
トリノのバズーカ砲。今季も大量に得点を記録したものの、チームは低迷。落とせない試合での得点力のなさを改善したい。
バッフォン・ミミングストン(24・ポルトガル) 30・7・1
≪備考≫
スピードと抜け出しの技術で戦うFW。ゴール数こそ少ないが、後半戦では落とせない試合で決めた数が多い。フィジカルでの競り合いに弱いのが残念なところ。
シュバルト・アーガイン(39・ドイツ) 20・2・0
≪備考≫
今季での引退を発表した元ドイツ代表ストライカー。今季はスタメンこそ減ったが、流れを変える要員としてコンスタントに途中出場を続けた。
モッジ・ポセエロ(29・イタリア) 12・2・0
≪備考≫
ポストプレーでタメを作ることを得意とするFW。途中出場がメインの出場だったが、印象に残るプレーは少なかった。
シュローネ・オゼイロ(32・イタリア) 6・3・0
≪備考≫
出場機会を得れば輝くストライカー。監督との意見のぶつかり合いで今季は出場6試合にとどまったが、環境を変えれば結果を出せるFW。来季は移籍か。