表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/24

宿敵

 ユヴェントスFCというチームは世界的に有名なクラブの一つだ。現在イタリア、セリエAリーグは世界最高のリーグと言われ、その主な理由は彼らにあると言っても過言ではない。

 リーグ最多の優勝回数、スクデットを獲得した回数は29。追随を許さない最強のクラブだ。去年もその優勝数の証である星をユニフォームに付け加えた。彼らの強さは未だ成長中である。


 イブル・ホムロムのアグレッシブパスサッカー、レベルの高いパサー4人をダイヤモンド型に並べ、SBもパス回しに参加し、最後はストライカーが得点を決める。単純だが、パサーのレベルが異次元レベルのために彼らのパス回しはバルセロナ以上ともいわれる。

 さて、その4人とはどういう選手なのか、ユヴェントスを紹介するにあたってこの話をせずにはいられないだろう。

 まず、『世界最高の司令塔』、競技用サングラスが特徴的なファル・オン・ゴヌエス。オランダ史上最も優秀なパサーと評される彼の持ち味は、その視野の広さと正確無比のパスだ。彼は俯瞰で場面を見ることができ、逆サイドでスペースに抜け出した選手に正確すぎるパスを簡単に送ることができる。ユヴェントスの王様だ。

 次にボランチのイエディ・ラシン。昨季、ファール王と呼ばれるほど激しいプレーが多かったものの、守備に関しては群を抜いて優秀で、パスの精度も高い。今季、数多のクラブから引き抜きの手が伸びたが、ユーヴェに残る決心をした一人だ。

 他の2人、ゼノ・アルターとアマンダのことは、後々語られることになるだろう。この2人は、両名とも移籍が決定しており、ゼノはインテルへ、アマンダはプレミアのマンチェスターCに移籍した。

 このほかにも、守備の要のイタリア代表ジョルジョ・キエリニや、不動の守護神、ジャン・ジ・ブッフォなど、語るべき選手は多いが、ここではこのくらいにしておこう。


 最後にトリノとの関係を語っておこう。前章でブラウンが演説した通り、ここ10年間、隣人であり最強のライバルであるビアンコネロ相手にトリノは勝利などはおろか、引き分けすらない。それもそのはず、ここ10年で彼らは急速な進化を遂げ、トリノを置き去りにしたのだから。

 名将モンテ・オンテに率いられ、パスサッカーを繰り広げ始めた10年前、そして3年前に就任し、世界最強のチームを作り上げたイブル・ホムロム、この2人の名監督がユーヴェをここまで成長させたのだ。


 トリノはそんなチームに挑まなければならない。なにせ、ブラウンの目標は――





「俺はね、このチームを世界最高のチームにしにきたんだ」






世界最高のチームを作ることなのだから。

投稿間隔あいて申し訳ありません

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ