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第弐話 日食戦士ソーラーレッド

 ゴールデンウィークあと一日の朝、登校中の俺と大輔は会話をしていた。

「ねぇ、今年のゴールデンウィークはどうする?」

「えーっとね、僕は彼女のるみと一緒にお台場、六本木、スカイツリーに行くつもり。」

「彼女のるみと東京観光!ってスカイツリー?何それ、東京の新しい建物?」

「彼女のるみと東京観光で、スカイツリーは去年できた634mの日本一高いタワー。」

「へ〜そうなんだ。」

ふたりが会話をしていると、女子生徒が近づいてきた。「あの~私の兄見ませんでしたか?」

「あっ、紅子さんおはようございます、お兄さんは登校中には見ていません。」

「おはようございます、美墨君、遊佐君、兄は見なかったのですね。」

三人は挨拶をした。

 一方その頃紅子の兄は、丘園のスポーツ高専ではなく、教育科の高校にバレずにある人と会った。

「憂護。」

兄が憂護を呼んだ時、茶髪の少年は無言で兄を見て言った。

「何?蒼太君?」

「今すぐスマホを起動して、シャイニールミナス・レッドをインストールしたら、俺のところに見せろ。」

憂護は蒼太の指示に従った。

その頃登校した三人は会話をしていた。

「ねぇ、君の兄はいつからいないの?」

「えーっと確か、朝食を食べ終わった後に兄は前田君の所に行ったの。」

「前田君って?」

「前田君は私の従兄弟でね、一人暮らしなの、で、今年の七月の下旬までには、帰ってくるの。」

「前田君はいくつ?」

俺は首を傾げた。

「私たちと同じ年齢でね、保育士志望。でもね、あの子は十六年間、ひとりぼっちでね、中学校は生活指導の針川ジェラルドというアメリカ人教師を中心にいじめを受けてね、二年間不登校だったの。」

「そうか。」

紅子はため息をついた。

「私のお兄ちゃんって、前田君のとこに行ったのかな。」

「じゃあ電話してみれば」

俺が言うと、

「わかった」

白いスマホを出し電話をした。しかし、兄の声は聞こえなかった。

「なんでなの、お兄ちゃん。」

紅子は悲しそうに言った。

登校から五時間後、彼女の兄と従兄弟はとんでもない目にあった。

 憂護と昼食をとっていた蒼太は知らない男にあった。「蒼太君、憂護と半分子しな、これお前の昼飯だから。」

男の右手から中くらいの小石を出した。それを見た蒼太は「憂護、逃げるぞ!」と憂護の右手首を掴み、カワセミのように逃げた。すると男はチーターのようにふたりを追いかけ始めた。

「待てよー蒼太くーん、食べたら俺との契約ですよー。」

ふたりはその言葉を無視し、素早く実験室に入室した。入室した時、男が持っていた石に異変が起きた。

「食わねーかよ。」

男が持っていた石が光り始めた。

「あぁ、はぁはぁ、ヒューヒュー、ぜぇぜぇ」

男は全身が硫酸にかけらたような化け物になった。

「憂護、携帯(スマホ)を出せ!」

憂護は左ポケットから携帯を出した。

「このアプリで何をするのですか?」

憂護が質問した。

「このアプリで、ラブリーフレイムと叫べ!」

憂護は「ラブリーフレイム!」と叫び、赤いオーラーを保った。

「お前は日食戦士ソーラーレッドになった!そして、この男は乾酪(チーズ)の小人だ、俺の指示に従え!」蒼太が大声で言った。

「飛び乾酪(チーズ)!」

小人の両手から円状の乾酪がまっすぐふたりの方へ近づいて来た。

「両手のひらを小人に向かって、菜ノ炎と言え!」

蒼太はレッドに命令した。レッドは両手のひらを小人に向かって技を放った。

「菜ノ炎!」

(マグマ)が一瞬で燃え広がった。それを見た小人は両手首を合わせてレッドに手のひらを向けた。

「かめはめ乾酪(チーズ)!」

直進に出た乾酪は広がった火を弱めた。

「レッド、こうなれば、両手のひらを上に向けて炎舞だ!」

「炎舞!」

両手のひらを上に向け、火の円盤が回るように小人に向かって投げ、小人に当たった。しかし小人は死ななかった。小人は両手のひらを上げた瞬間に大量の乾酪が両手のひらの上にどんどん大きく膨らんだ。

「元気乾酪(チーズ)!」

小人はバスケのシュートをするようにふたりに向かって乾酪を投げた。ふたりが死にかけそうになった時、ふたりの声がした。

「日食ハルジオン!」

元気乾酪はレッドと蒼太から見て左側に行き、溶けた。

「ふたりで手を繋いで、日食三原色と言え!」

蒼太の命令にふたりは手を繋いだ。

「ブラックフレイム!ホワイトフレイム!」

二色の炎がふたりの体をメラメラにした。

「日食の美しき炎が!有罪の命を焼き殺す!日食三原色!」

ふたりの手から黒、白、銀色の炎がまっすぐ行き、乾酪の小人は燃え尽きて、まっ黒焦げの灰になって消えた。「なんで消えた」

「蒼太君、その人は灰になって消えた、さぁ、ふたりとも、紅子の所に行こう」

四人は紅子のいる銀座のカフェに行った。

「あっお兄ちゃん」

「紅子」

「もう、どこに行ったの?」

「あ、ごめん、俺憂護の所に行ってた。」

「そんなのは午後の時間になってから、憂護君ごめんね。」

紅子は兄を注意し、憂護に少し謝罪をした。

「メッ大、これでOK?」

「違います!あと三人の魔術師がいます。」

「早めに探さないと、東ナイに殺される人が増加します。」

「なんだそのパンダは?」

「それは俺らを強くするきっかけになるパンダ。」

「そうなんだ、でも、憂護の場合はスマホのアプリ、でも、そのアプリは大島と前田の秘密。」

「ないごち?」

「それは、彼の両親との約束だから。」

蒼太と心は会話をし、それぞれ、自分の家に帰った。

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