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プロローグ
西暦二〇〇三年三月、今日はみんなと別れる中学校の卒業式。あっという間の三年間、俺にはたくさんの思い出ができた。特に学校行事。でも、その行事には、たくさんの悲劇があった。例えば、一年生最初の学校行事である一泊移住。初日の夕方でカッター研修をして十五人が帰らぬ人となった。二年生の運動会では、デスゲームをやって、一年生八人が帰らぬ人となって、数ヶ月後の校外学習で男子二十人が帰らぬ人となった。そして、三年生修学旅行で枕投げをして男子五人が帰らぬ人となった。そして、みんなで一生懸命頑張った文化祭で十五人が意識不明になってしまった。まぁ、なんだかんだあって、俺は中学校を卒業する。卒業生代表答辞に俺はあの木箱を開ける。