最終章前編『無双無敵少女は諦めない その2』
=皆様へ連絡=
ここから先は私も泣きそうになるぐらい辛いものを書かなくてはなりません。
文章量を少なくします。
皆様も休みながら読んでください。
一気に読むことを推奨しません。
休みながら彼女の心を読んでください。
そして”割り切りつつ””割り切りすぎない”ことを強く推奨します。
――世界はどこまでたっても僕に理不尽だった。
――みんな目の前で死んだ。
――――絶対に忘れないでくれ。どうか…………。
▽△▽
▽△▽
ここはどこだ??
なんだ?さっきまで硬い地面にいたはずなのに……。
この柔らかい地面は?
土……?
――アタシは土に埋まってた?
――そうだ、タイムマシン……!
この土の埋まり方。
なるほど、あのタイムマシンは場所を詳細に決めれないのかな?
わずかに埋もれたことから、恐らく結構アバウトなものなのかもしれない。
過去へ来れたのだろうか?
いや、未来って可能性もあるぞ……。
考えてなかったけど未来だったら嫌だな……。
だが四次元的な考えよりもまずは三次元的な考え。
場所を知らないと四次元的な考え以前の問題だ。
――ここはどこだろう?
森の中。
そしてこの木の種類は針葉樹。
体感温度と木の種類から緯度は北側と推測。
緯度に関しては今は不明だけど、夜になったら星空からある程度推測できるかもしれない。
あとこの土の感じ。
土に交じって少し枯れた針葉樹の葉っぱが混じってる。
このそれにいくつかの木に実がなってる。
若干の傾斜から山道っぽい。
――もしかしたら今の季節は秋か?
遭難した際、山頂を目指すのが最もいい。
山頂の方が周りを見渡せる。
下手に人に会えない場合、サバイバルが必要になる。
川を探し川に集まる野生動物をさけながら、食料を確保する。
サバイバルブックは図書館で一通り読んできた。
…………もしもだけど、未来に来てしまった場合。
人間が滅ぶほどの未来に来てしまった場合。
思い付きで、タイムマシンに入ったけど、とても寂しい感じがしてきた。
この山の中、アタシ独りぼっちだ。
早く人に会わないと……。
――――ヒーちゃん……。
▽△▽
――約4時間後。
ここが山頂。
「はぁ……はぁ……。」
さすがに体力的にキツイ。
ヒーちゃんと一緒にいて少しずつついて来たと思ったけど……。
山は若干岩肌が見えている。
岩の感じから見るとどことなく黒っぽいな。
黒曜石の一種だろうか?
大昔は活火山だったのかな?
あと数か月したら雪が降りそうだ。
「へ……へっくしょい!」
くしゃみがでる。
道を探さなきゃ。
……太陽の方角には何も道がない。
時刻は恐らく午後を周ったころだろうか?
ん?あれは……?
第二のエイドスドアルーム!?
そうか、この感じの景色、恐らく第二のエイドスドアルームの近く。
アタシ達が入ったところの大体反対側にでたんだ。
方角にして恐らく北北西に位置する場所。
エイドスドアルームの位置から距離は約3~5㎞ほどかな。
すると、あっちがエギレシア王国。
で、恐らくここはパンタギア共和国。
――つまりエイドスドアルームへ進むとあの旅館があって休めるかもしれない。
住み込みで働いてでもなんでもいいから、休まないと寝ずに歩いて何とかたどり着けるくらいの距離だろう。
飢えて死ぬよりましだ。
山を下りて明日の朝にでもたどり着かないと、恐らく私のような少女だけなら限界が来てしまうだろう。
――――行こう。
――生きるのを諦めてはだめだ。
▽△▽
――――そうだ。諦めてはだめだ。
――あの機械人形がくれたこのアイテムがあればいい。
――黄泉戻しの天筆。
――誰に使えばいいんだ……。
――血を流しすぎた。
僕も時期に動かなくなる。
数少ない血で脳を働かせろ。
この憎しみと愛の果て。
諦めてはだめなんだ。
――――何よりも変えがたいこの感情をどうすれば残せるんだ?
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